By Hasan Beyaz
2ndミニアルバム『YOUTHQUAKE』で、5人組グループV01Dはロックのエネルギーを取り入れ、青春が抱える不安や矛盾、そして可能性を表現している。
アルバムタイトルは「youth」と「quake」を掛け合わせ、不安定さもまた進むべき方向を見つける過程の一部だと位置づけている。今年3月にデビューしたV01Dは、全5曲を通して、「Scream Out Now」の切迫感、「Memory」の成長期ならではのノスタルジー、そしてより内省的な感情をたたえる「Ending Credit」を行き来する。タイトル曲「My Youth」では、アップビートなロックのリズムに乗せて、誰かの期待と比べるのではなく自分自身の道を選ぶことを主題に据えている。一方、「Best Part」は、今という瞬間に意味を与える共有された記憶へと視線を向ける。
音楽面では、『YOUTHQUAKE』はバンド演奏の力強さと、より丁寧な感情表現とのバランスが取られている。「Ending Credit」では、ボーカルとインストゥルメンタルの関係性をより重視し、圧倒的な強さに頼らずとも楽曲の情感が伝わるようにしている。別の場面では、「Scream Out Now」が5人のパフォーマーが一体となって生み出す集団の熱量をとらえ、その推進力あるリズムが、それぞれのパートをひとつにまとめることを求める。
V01Dは、自分たちとは異なる視点やペースと向き合いながら学び、すべての不確かさが消え去ることを期待せずに、共有できる音楽の方向性を築いていく過程を成長だと語る。まだサウンドを形作っている途中のグループにとって、この未完成の過程を受け入れる姿勢こそが『YOUTHQUAKE』の核になっている。
KPOPWORLDとの会話で、V01Dは自分たちのペースで成長するとはどういうことか、パフォーマンスへの向き合い方がどう変化してきたか、そしてこのアルバムを通じて、自分たちが今まさに形になっていくバンドとして何を残したいのかを語った。
タイトルの『YOUTHQUAKE』は「youth」と「quake」を組み合わせた言葉で、成長は楽しいだけでなく、時に大きく揺さぶられるものでもあることを示しています。この考え方は、今のあなたたちにとって個人的にどんな意味を持っていますか?
V01D 僕たちにとって青春とは、何かを始めるのが遅すぎるのではないかと悩みながらも、最終的には好きなものに向かって進み続ける時間のように感じています。バンドとして活動していても、確信が持てるというより、新しい悩みや不安が生まれる瞬間の方が多いのですが、その揺らぎさえも僕たちの旅の一部だと思っています。タイトルの『YOUTHQUAKE』のように、揺さぶられる過程は必ずしも悪いものではなく、その中から少しずつ前に進む力を得ていると感じます。
このアルバムでは、現実の重圧や他人の期待など、青春の不確かさが描かれています。自分たちが望むことと、周囲が期待することの間で選択を迫られたと感じた瞬間はありましたか?
他人の基準や成功のペースに合わせようとするよりも、自分たちが本当にやりたい音楽を着実に追い続けることの方がずっと大事だと思っています。もちろん現実的な不安がないわけではありませんが、好きな音楽をやると決めて始めたからこそ、他人と比べるのではなく、自分たちが選んだ道に責任を持ちたいです。今は結果を急いで判断するよりも、V01Dならではの方向性や色を築いていく過程に集中しようとしています。
「My Youth」は、昨日までを手放し、今を自分自身の色で満たすことを勧める曲です。最近、あまり気にしなくなったこと、あるいは人と比べることをやめられたことはありますか?
以前は、自分たちがどれだけうまくできているか、他のチームと比べてどの位置にいるかをとても気にしていました。でも今は、自分たちのペースで着実に前へ進むことが大切だと考えています。そもそもバンドというのは、短い時間で全部の答えが出るものではありません。今すぐ目に見える結果が足りないと感じることがあっても、これまでの経験は確実に積み重なっていると信じていますし、自分たちの音楽を作りながら、昨日より少しでも成長することに意識を向けています。
「Scream Out Now」は、見慣れないステージに初めて立つときの恐怖を振り返る曲です。デビュー当初のステージと今を比べて、アーティストとしての自分たちの見え方で最も変わったことは何ですか?
初めてステージに立った頃と比べると、ただ「うまくやらなければ」と思うのではなく、今は準備した音楽をどうやって観客に届けるかをより深く考えるようになりました。どのステージでも緊張する瞬間はありますが、緊張しない人になることではなく、その感情を受け入えながらも、必要なパフォーマンスや演奏をやり切ることが大切だと感じています。ステージ経験を重ねるにつれて、個々の役割だけでなく、メンバーと一緒に生み出す瞬間にもより意識を向けるようになりました。
「Ending Credit」は、より成熟したボーカルアプローチで、V01Dの新たな章の始まりを示しています。これまでのリリースとは違うかたちで、この曲のパフォーマンスを通して何を表現したかったのでしょうか?
この曲では、単に勢いを見せるのではなく、楽曲そのものの感情と、ボーカルが伝えようとするメッセージを引き出すことに集中しました。インストゥルメンタルの演奏についても、ただ力強く弾くのではなく、ボーカルの流れとバンドサウンドを一緒に考え、曲の余韻がしっかり伝わるようにすることが大切だと思いました。これまでのリリースと比べても、新しい成熟度と落ち着きを示せる曲だと考えています。
アルバムは、「My Youth」の個人的な体験と、「Best Part」で祝福される共有された記憶のあいだを行き来します。V01Dの一員であることは、成長することの意味についての理解をどのように変えましたか?
V01Dとして活動する中で、成長は頭の中だけで完結するものではないと学んでいます。考え方もペースも違う5人がひとつのまとまった音楽を作る過程で、お互いの視点を理解し、時にはぶつかりながら答えを見つけていくんです。成長とは、一人ですべてを完璧にすることではなく、いろいろな人と調和しながら、より広い視野を得ていくことだと思います。その意味で、V01Dは僕たち全員が一緒に成長できる大切な旅だと考えています。
「Best Part」は、時が流れてもそばにいてくれた人たちに捧げられています。ファンとの関係について考えたとき、何年後も覚えていたいと思う彼らとの瞬間はありますか?
ライブ会場でファンの皆さん(D10V)と心を通わせる瞬間を、長く大切にしたいと思っています。ただ音楽を届けるだけではなく、ライブのいちばんの魅力は、感情を分かち合い、パフォーマンスの同じ瞬間を一緒に感じられることだと思います。言葉にすべてをしなくても、音楽を通して心がつながる瞬間があります。たくさんの時間が経っても、僕たちの音楽やコンサートがファンの皆さんにとって温かい記憶として残ってくれたら、その瞬間は僕たちにとっても長く大切な思い出であり続けるはずです。
『YOUTHQUAKE』の中で、パフォーマーとして最も難しかった曲はどれですか? また、何がその難しさにつながっていましたか?
僕たちにとって「Scream Out Now」は、演奏面でもパフォーマンス面でもエネルギーにあふれた曲です。激しいメロディとリズムがぴったり噛み合う必要があるので、自分たちのパートをきちんとこなすだけでなく、バンド全体の流れをしっかり保つことが重要だと考えています。5人のメンバーの音がひとつにまとまるようにしながら、曲の持つ強烈なパワーとエネルギーを余すことなく届けることを意識しています。
アルバムには、勢いのあるロック曲と、より内省的な瞬間が行き来しています。このリリースで、V01Dのどの側面が最もはっきり表れていると感じますか? また、特にライブで披露するのが楽しみな曲はありますか?
このアルバムは、V01Dが単に強いエネルギーを持つバンドなのではなく、個人的な悩みから共有された記憶まで、幅広い感情を表現できるチームだということを示していると思います。異なる雰囲気を持つ曲が集まっているので、僕たちが持つさまざまな面を聴いてもらえるアルバムになっていると感じます。ライブでは特に「Scream Out Now」を披露するのが楽しみです。とてもエネルギーがあって演奏していて楽しい曲なので、会場でファンの皆さんとその熱を一緒に分かち合いたいです。
『YOUTHQUAKE』は、変化、不確かさ、成長の時期を切り取った作品です。数年後にこのアルバムを振り返るとき、V01Dがこの時点でどんな存在だったのか、そして何になろうとしていたのかについて、どのように記憶されてほしいですか?
数年後にこのアルバムを振り返ったとき、すべてがもう完成していたバンドとしてではなく、自分たちだけの色を探しながら、ぶつかり、試行錯誤し、成長し続けていたV01Dのスナップショットとして記憶されてほしいです。今の僕たちは、バンドとしての自分たちをより鮮明にしていく過程にあると考えています。『YOUTHQUAKE』が、この時代の不安やエネルギーを閉じ込めた記録となり、その当時の僕たちがどれだけ真剣に、さらに前へ進もうとしていたかを示すアルバムになってくれたらうれしいです。




