By Isabel Miller
2026年6月16日、韓国の文化体育観光部とKorea Creative Content Agency (KOCCA)は、共同イニシアチブ「Support for Global Leap」を発表した。この施策は、小規模・中堅のK-pop事務所の一部に対して資金支援を行うものだ。
今年始動するこの施策では、各年10社に最大3億ウォン(19万8,000ドル)を支給し、成果が示されればさらに2年間延長される可能性がある。今年の資金支援の初回受給対象として選ばれた10組のK-popグループは、RESCENE、xikers、TUNEXX、KIIRAS、can’t be blue、82MAJOR、Big Ocean、USPEER、X:IN、8TURN だ。
資金は、輸出志向のアルバムやミュージックビデオ制作、海外向けのマーケティングやプロモーション、さらにコンサートを含む国際イベントなど、海外活動のみに充てられる。この点が本施策の特徴で、従来のプログラムは通常、アルバム制作のような特定分野に焦点を当て、資金の使途における事務所の柔軟性を制限していた。今回の施策では、既存の海外進出戦略を組み替えるのではなく、すでにある戦略を拡大できるようになる。
この発表は、Korean Ministryが、現在のように大手K-pop事務所に所属するグループの成功だけにとどまらず、K-pop全体が世界規模でさらに広がっていくことを望んでいる姿勢を示している。Big Hit MusicのBTS、JYP EntertainmentのStray Kids、HYBEのLE SSERAFIM、SM ENTERTAINMENTのaespaのようなK-popグループは、売上、音楽チャート、ライブイベントのいずれにおいても海外で大きな成功を収めている。しかし、これらはいずれもK-pop業界の「Big Four」に含まれる企業、あるいはその区分の正確さを揺るがす企業によって運営されており、もともとの資金力やリソースを背景に国内外で発展してきた。一方で、小規模事務所には同等の資金力がない。したがって、小規模から中堅の事務所を追加支援の対象とすることで、この施策は格差を縮め、成長途上のグループが国際市場へ成功裏に進出できる可能性を高めるかもしれない。
これらのグループの多くがK-pop第5世代に属している点も重要だ。この施策は、K-popを幅広く広めるだけでなく、より若いアーティストを後押しし、業界へのグローバルな関心を長期的に持続させることも目的としている。現時点ではプログラムの恒久性は不明だが、長期的な投資として機能する可能性が高い。
この施策による支援期間は1年から3年に限られ、海外進出に向けた確かな計画を各企業自身が策定していることが前提となる。短い期間ではなお前進に課題は残るものの、今後はより幅広いグループが海外でプロモーションを行い、イベントを実施する姿が見られそうだ。