HYBE、テクノロジーを軸にリブランディング 音楽を超えた方向転換を示唆

HYBE、テクノロジーを軸にリブランディング 音楽を超えた方向転換を示唆

by HQ

HYBEは、新たなミッション、ビジョン、そしてコーポレート・アイデンティティを発表した。そして今回は、その裏付けとなる数字も見つけるのは難しくない。

新しいミッションステートメントは「DISCOVER A NEW UNIVERSE, UNLOCK AN IMMERSIVE JOURNEY」で、従来の「We Believe in Music」に取って代わるものだが、元のフレーズは今後もHYBEの音楽事業を支える指針として残る。さらに大きな意味を持つのが、更新されたビジョン「GLOBAL ENTERTAINMENT LIFESTYLE PLATFORM COMPANY BASED ON MUSIC AND TECHNOLOGY」だ。テクノロジーを明確な柱として加えたことは、単なる言葉の綾ではない。これは、HYBEがすでに築いてきたものをそのまま表したものだ。

その証拠がWeverseだ。同プラットフォームの2025年の月間アクティブユーザー数は1,200万人に達し、その大きな要因となったのが、BTSの7人全員が兵役を終えて再集結したことだった。BTSコミュニティの新規フォロワー数は前月比で300%超急増し、総フォロワー数は7月に3,000万人を突破した。しかし、話はBTS効果だけでは終わらない。昨年は新設37コミュニティを含む178の音楽コミュニティがプラットフォーム上で展開され、アーティストは2,520万点のグッズや製品を販売した。ファンの1人あたりの月間利用時間は平均263分で、約9,000万件の投稿と2億1,300万件のコメントが生まれた一方、アーティストは6,558回のライブ配信を行い、その累計再生回数は10億回を超えた。

おそらく最も商業的に重要なのは、Weverse DMやWeverse LIVEのような機能に触れたユーザーのうち、約15%がその後、よりアクティブになったことだ。さらに、現在スーパーファンに分類されている人の20%は、もともとライトユーザーだった。Weverseは、すでに熱心な層だけを相手にしているわけではない。むしろユーザーを転換しているのであり、それこそがHYBEがテクノロジーという言葉を掲げる理由でもある。

地域的な広がりも本物だ。最も成長率が高かった市場はLatin Americaで、ユーザー数は前年比22%増、デジタルグッズ売上は715%急増した。Weverseのトラフィックの90%は韓国国外からのものであり、ビジョンにある「global」の部分にしっかりとした重みを与えている。

HYBEはリブランディングに合わせてコーポレート・アイデンティティも更新した。これまで同社はワードマーク、シンボル、ミッションステートメントを一体で運用してきたが、今後はワードマークの「HYBE」とシンボルの「H」を独立して扱う。これは、ひとつのタグラインでは収まりきらないほど事業領域が広がっていることを反映した、構造的な柔軟化だ。

今回のリブランディングは、2024年8月に発表されたHYBE 2.0戦略の一環でもある。この戦略では、同社をMusic、Platform、そしてテクノロジー主導の未来成長イニシアチブという3本柱で再編した。 

新しいアイデンティティが明確にしているのは、Weverseのデータがすでに示していたことでもある。HYBEはもはや、ファンプラットフォームを作った音楽会社として自らを位置づけているわけではない。いまや、プラットフォームこそが中心なのだ。