By Hasan Beyaz
Photos Courtesy of BELIFT LAB/HYBE
EVANが初のミニアルバム『DEATH OF ME』をBELIFT LABからリリースした。6月に発表したソロデビュー曲「Ride or Die」に続く作品となる。
全8曲を収録した本作は、ギター主体のオルタナティブロックから、より柔らかく質感のあるポップまで、EVANがデビュー作で示した音楽性をさらに広げた内容になっている。8曲すべてで制作とクリエイティブ・ディレクションを主導しており、デビュー年のソロアーティストとしては珍しいほどの強い作家性を見せている。
タイトル曲「Death of Me」は、EVANが共作したPop R&B曲で、何があっても振り回されないという強い意志を軸にしている。「Ain't the death of me」と歌い、リリースが掲げる“新たな始まり”における決意表明として楽曲を位置づけている。付随するミュージックビデオでは、EVANが再びステージに立ち、「LIVE」をコンセプトに、パフォーマンスすることと生き続けることの二重の意味を重ねている。
トラックリストを見ると、アルバムは力強く幕を開ける。「Not Enough」(Pop)、「Noise」(Pop R&B)、「Ride or Die」(Alternative Rock)と続き、最後の「Ride or Die」は、独立したデビュー曲としてではなく、より大きな作品の一部として収められている。その後はムードを変え、「Twilight」(Pop)、「Immature」(Alternative Rock)、「Overflow」(Indie Pop)を経て、最後は静かで内省的な「Going Home」(Dream Pop)で締めくくられる。
力強いオープナーから静かな余韻へと向かうこの流れこそが、アルバムの主張だ。新たにソロデビューしたアイドルのEPは、進むべき方向性を示すために数種類のスタイルに絞って安全策を取ることが多い。だがEVANのミニアルバムはその逆で、4つも5つも異なるジャンルを横断しながらも、制作とディレクションの両面で彼自身が一貫しているため、作品全体としてしっかりまとまっている。
『DEATH OF ME』は、BELIFT LABにとって構造的にも重要な作品だ。HYBE傘下の同レーベルは、ENHYPENやILLITといったグループ活動を軸に存在感を築いてきた。EVANは同レーベル初のソロ契約アーティストで、2026年6月にデビューしたばかり。ここから彼のサウンドがどう発展するかは、BELIFTがグループのラインナップに加えて個人のアーティスト性も育てていくのか、それとも今回が例外的な事例にとどまるのかを占う材料になりそうだ。
『DEATH OF ME』は現在配信中。


