First Reaction: CORTIS “GO!” – デビュー前からすでに自分たちのルールで動いている

by Hasan Beyaz

BIGHIT MUSICのファミリーが、またひと回り大きくなった。すでにBTSとTXTがあり得ないほど高い基準を打ち立てているなか、後輩のCORTISがデビュー前に“GO!”で飛び込んできた。しかもそれは、私たちが見慣れてきた、過剰に磨き上げられ、徹底管理された「新人」お披露目とはまったく違う。

冒頭の数秒で、“GO!”がいつものアイドル的な定番を追っていないことはすぐにわかる。ビートは、王道ヒップホップの押し出しの強さとローファイな荒さのちょうどいい中間を走り、ところどころにTravis Scottのステージを思わせるような空気もある。ここにあるのは、太陽の照りつけるLAのスケート動画と、アンダーグラウンドなラップサイファーが混ざったような、肩の力が抜けたクールさだ。そのおかげで、典型的なK-popデビュー曲とはひと味もふた味も違い、デビューするポップグループというより、ラップ集団のように感じられる。

MVもそのムードをさらに強めている。フィッシュボウルレンズのショットが、メンバーたちをコミックブックのような奇妙さへと歪めたり伸ばしたりしたかと思えば、次の瞬間にはすっきりシャープな“boyband cool”の画に切り替わる。舞台はLAの明るい通りだが、エネルギーはどこへでも持ち運べるような軽やかさがあり、遊び心のある構図は、彼らのキレのあるパフォーマンスと最高の形でぶつかり合っている。ある瞬間には勢いと笑顔を見せ、次の瞬間にはベテランのような目つきでこちらを見据える。しかも、CORTIS自身が監督クレジットに名を連ねていると知ればなおさら驚きだ。デビューまでまだ数週間あるグループとしては、かなり珍しいレベルのクリエイティブなコントロールと言える。

歌詞面でも、“GO!”は完全に宣言書だ。“We don't need any other sign / paint the town with the green lights”のようなラインが、グループをハンドルを握る側に置き、外部の承認を拒みながら、自分たちの色で街を塗り替えていく姿を描く。サビで繰り返される“I just gotta get it”は、個人的な決意表明であると同時にグループのミッションステートメントにもなっていて、許可を待たずに自分たちの居場所をつかみに行く意志を強く打ち出している。さらにその先をいくのがポストコーラスだ。

“Bring the new beat

Bring the new hit

Bring the new sheet

We make the new sh—”

これは業界へのメッセージだ。流行を焼き直すのではなく、自分たち自身のものを持ち込むんだ、という宣言になっている。自信たっぷりの言い回しだが、それはこの低音がしっかり効いた、見た目以上に強くパンチのあるビートにきちんと支えられている。リスナーにウィンクを送りながら、「新しいものを持ってくる、だから追いつくか置いていかれるかだ」と挑発しているようにも聞こえる。

ヴァースでも、その自信は途切れない。“Call in a new wave, like Poseidon”という一節は、神話級のスケール感で大きな野心を刻み込み、自分たちの影響力をよくわかっているクルーの余裕と結びついている。2番では自伝的な色合いが強まり、“Ever since I was little I been the neighborhood weirdo / Pop star in my mind all the way back in eighth grade”と続いて、業界が追いつくずっと前から、自分たちはスポットライトのために生まれてきたのだと信じていたアーティスト像が浮かび上がる。“Soon as I see the signal I go swish like a free throw”というフリースローの比喩は、全体をスポーツ的な熱量で包み込み、彼らの努力を無理やりではなく、本能のように感じさせる。

しかも、そこには巧みな二重の意味もある。表面的には、“Pop and pop, I’m in hit mode / Wanna make a hit like a hitman so I reload”という歌詞は、“hit”や“reload”を使った典型的なラップの自慢として機能している。

しかし、BIGHIT MUSICの歴史を知っている人なら、“Hitman”がBang Si-hyuk(Bang PD)のニックネームだとわかるはずだ。彼はBTS、TXT、そして今のCORTISを支える創設者であり、クリエイティブの中心人物でもある。デビュー曲でそれを入れてくるのは、レーベルの歩んできた歴史へのウィンクのようでもあり、ボスへの敬意を示しつつ、自分たちをファミリーの次の“hit makers”としてさりげなく位置づける動きにも見える。長く追ってきたファンにはたまらない内輪ネタでありながら、カジュアルなリスナーにもパンチラインとしてしっかり届く仕掛けだ。

ファンもすでに、その違いを感じ取っている。YouTubeのコメント欄には、国際ファンが集まっている様子が目立ち(“How many international fans are here to support CORTIS debut?”には3,000件以上のいいね)、一方で曲のオーラやメンバーの存在感、そして「まったくK-popアイドルっぽくない」といった反応も並んでいる。あるコメントが、その空気を最もよく言い表していたかもしれない。彼らには“indie band”のようなエネルギーがある。ただし、それをボーイグループの精度でやってくるのだ。

もし“GO!”が来月のCOLOR OUTSIDE THE LINES の予告編だとしたら、CORTISはただ線の外側に色を塗っているだけではない。スケッチブックそのものを破り捨てて、最初から描き直している。

“GO!”のMVは下記で視聴できます。

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