Comeback Corner
NCT WISH, VAYONN, AxMxP & More
今週のおすすめをチェック。
By Chyenne Tatum
今週の新曲は90年代のサウンドスケープに真っすぐ飛び込むようなラインアップ。よりポップ志向の強いJ-POPダンスミュージックから、その時代らしさを色濃く持ちながらも時代を超えて響くノスタルジックなR&Bまでそろった。また、ルーキーグループVAYONNの幻想的なシンセポップ、Super JuniorのベテランRyeowookによる新たなポップロック、そしてバンドAxMxPが届ける深夜のコンビニへの小さな旅もあって、夏の到来を感じさせる。
NCT Wish - “Boy Meets Girl”
日韓グループNCT Wishは、最近90年代モードに入っているようだ。タイトル曲「Ode to Love」でThe Cranberriesの1994年のヒット曲「Ode to My Family」をサンプリングしたのに続き、今回はJ-POPグループTRFの90年代ヒット「BOY MEETS GIRL」をスペシャルリメイクして戻ってきた。原曲は、1980年代半ばのUKとイタリアで生まれたダンスミュージック・スタイル、ユーロビートの影響を色濃く受けているが、NCT Wish版では、ハウスの要素を織り交ぜつつ、グループならではの甘くポップな持ち味が際立つ。もともとTRFのメイン女性ボーカルYU-KIが歌っていた楽曲だけに、Wishのリメイクでも高めのメロディラインはしっかり残しながら、ボーカルと冒頭のラップパートで少年らしい魅力を加えている。
VAYONN - “Watta Day”
4月にiNKODEから最初のアイドルグループKEYVITUPをデビューさせたばかりだが、Kim Jaejoong率いる同レーベルは、すでに2組目のボーイグループVAYONNのローンチを準備している。7月の待望のデビューに向けてカウントダウンが進むなか、6人組ボーイグループは、人気ラッパー/シンガー/ソングライターのGiriboyが手がけたきらめくシンセポップ曲「Watta Day」を先行公開した。ほどよくレトロで新鮮な感触をまとったこの曲は、夏の夜やビーチでのピクニックを思わせる。メンバーたちは、まるで何ひとつ気にしていないかのように、ノスタルジックなシンセの上で甘く歌い上げている。
AxMxP - “24 Hours (편의점 불빛)”
アイドルグループがK-POPシーンを席巻してきた一方で、この業界にはインストゥルメンタル・バンドも決して少なくない。近年はその存在感も増し、コンセプトとしての人気も高まっている。今週、FNC Entertainmentの注目バンドAxMxPが、サプライズシングル「24 Hours (편의점 불빛)」――「Convenience Store Light」――をリリースした。ヒップホップ、R&B、ボサノバをミックスした音楽的なマッシュアップだ。メインボーカル兼ラッパーのHa Yoo-joonによるなめらかな歌声と耳に残るラップに、ベーシストJu-hwanのボーカルも加わり、遊び心がありながらも心を落ち着かせる、真夜中のドライブを思わせる空気感に仕上がっている。
PRIMROSE - “Cosmic”
2023年にA.O Entertainmentからデビューした4人組ガールグループPRIMROSEが、今年最初のタイトル曲「Cosmic」を携えて戻ってきた。なめらかでベルベットのような90年代R&Bに着想を得たこの曲は、ジャンルの中を軽やかに滑るように進んでいく。全体のコンセプトはレトロフューチャーな天体イメージを軸にしており、楽曲のヴィンテージな響きと、どこか幻想的な存在感を融合。これまでの作品よりも、より成熟した表情を見せている。
RYEOWOOK - “Runaway”
ソロとしてデビューした2016年から10周年を迎えるRyeowookが、2年以上ぶりにカムバック。最新シングル「Runaway」は、彼にとって記念すべき節目の作品でもある。これまで心を癒やすバラードで知られてきた彼は、今回は前向きなポップロックの方向へと踏み出し、日々のストレスの中で立ち止まって深呼吸することをリスナーに促す。慌ただしすぎる世界の中で、感情を解き放ち、少し立ち止まることの大切さを伝える一曲だ。