By Hasan Beyaz
同じグループのメンバー5人にカムバックを形づくったものを聞いても、まったく同じプレイリストが5つ出てくることはほとんどない。TNXが「Die Another Day」のために選んだ楽曲は、ロックのアドレナリンを感じさせる楽曲(LINKIN PARK、Breaking Benjamin、ONE OK ROCK)から、パフォーマンス面での直接的な参考曲(ATEEZの「WONDERLAND」)、そしてタイトル曲があえて踏み込まなかった“対比”のために選ばれた曲――安らぎ、痛み、郷愁を帯びた楽曲(5 Seconds of Summer、Crush、HYUKOH)まで幅広い。TAEYANGは長く第一線で活躍し続ける存在として、TOILはHWIがもっと多くの人に聴いてほしいと願うリリックとして登場する。このリストは、ムードボードというよりも、この作品がなぜこういうサウンドになったのかをめぐる5人それぞれの主張のように読める。
TAE HUN
この曲にある、何があってもやり抜こうとする強い意志にすごく惹かれました。もうどん底にいて、ここから立ち上がるのがどれだけ大変か分かっていても、それでも諦めない。そんな姿勢が、今回のカムバック準備中の自分にとても響きました。
暗闇の中にとどまるのではなく、自分で目を覚まして前へ進むというメッセージにすごく共感しました。つらい場所から抜け出して前に進んでいく、その感覚が今回のカムバックでも大きなインスピレーションになりました。
HYUN SOO
「Die Another Day」とはかなり雰囲気が違うのですが、だからこそ選びました。聴くたびにまったく別の感情が引き出されるので、そうした感情のコントラスト自体が、新しいインスピレーションの源になりました。
この曲の好きなところは、悲しさがある一方で、幸せだった頃の記憶も同時に存在しているように感じられるところです。そうした感情の複雑さが、ある意味で「Die Another Day」を思い出させました。
JUN HYEOK
いちばん印象に残ったのは歌詞と、つらい状況でも前に進み続ける力をくれるところでした。それは「Die Another Day」のメッセージともしっかりつながっています。今回のカムバックでどんな姿勢やエネルギーを出したいかを考えるうえで、ONE OK ROCKの音楽とパフォーマンスからも大きな影響を受けました。
今回のカムバックの準備中は、「WONDERLAND」のパフォーマンスをたくさん見ました。自分たちのステージも同じくらい力強く、インパクトのあるものにしたかったからです。彼らのステージからは、迫力、自信、そして全体のエネルギーについて多くを学びました。なので、自分にとって大きな参考になりました。
HWI
Leellamarzが関わった曲の中でも特に好きな1曲です。なかでも歌詞がまさに自分の好みにぴったりなんです。別れを死にたとえ、期限があるみたいな関係を、あれほど落ち着いた控えめな表現で描いているところがすごく好きです。本当に、もっと多くの人に聴いてほしい曲です。
TAEYANGは、僕が最もリスペクトしているアーティストです。何年も経って同じようなスタイルと存在感のまま戻ってきた姿に、本当に刺激を受けました。僕がすごいと思うのは、アーティストとして年を重ねることは“古くなる”ことではなく、“時代を超える”ことにもなり得ると示してくれるところです。その点を本当に尊敬していて、自分も学びたいと思っています。
SUNG JUN
歌詞には、若さゆえの不安や迷い、そして二度と完全には戻れない子ども時代への郷愁が込められています。そうした感情がとてもリアルに感じられて、深く共感しました。自分にたくさんのインスピレーションを与えてくれた曲です。
この曲の静かで控えめな空気感には、すごく安心感があります。聴くと、自分の過去を振り返って、今の自分にたどり着くまでにあった経験を思い返したくなるんです。そんな安心感と内省を与えてくれるところが、ずっと心に残っている理由です。