Olivia Marsh、新EP『Paraglider』で未知の領域へ踏み出す

Olivia Marsh

Steps Into the Unknown on New EP Paraglider

By Hasan Beyaz

激しい乱気流には、雑音を一気に断ち切る力がある。Olivia Marshにとって、フライト中のヒヤリとする出来事は、彼女を内面へと向かわせた。 その先で生まれたのが、『Paraglider』――現在Warner Music Koreaから配信中のセカンドEPだ。

この全5曲の作品は、「危機が去ったあと、人は何者になるのか?」というひとつの問いを軸に構成されている。Marshは、ジャンルの整合性よりも感情の正直さを大切にした告白的なポップとソングライティングで、その領域を描き出している。

タイトル曲「Roll」が、早い段階で作品の空気を決定づける。気楽で、どこまでも続いていくような夜遊びを描いたインディーポップでありながら、夜が明けるとすべてが明らかになる――あのつながりは本物だった。でも、それはあくまでその瞬間だけのものだったのだ。ミュージックビデオも公開中。

EPのタイトル曲と同名の、先行公開シングル「Paraglider」は、まったく別のベクトルにある。Marsh自身が作詞・作曲・プロデュースを手がけたこの曲は、タイトルが示す通り、開放感のある、急がない推進力をたたえている。自由へと舞い上がるような音楽でありながら、その核にある脆さにしっかりと重みを与えている。彼女がゼロから作り上げたという事実には、大きな意味がある。告白的に書くことと、その告白がどう届くかという作品全体の本質をコントロールすることは、まったく別の話だからだ。

Marshの歩んできた道も知る価値がある。彼女は10歳のときにニューカッスル(NSW)から韓国へ移り、その後は自身の名義で活動を始めるまで、ソングライターとしてK-pop業界に深く関わってきた。自身の名義で表舞台に立つ前には、BoA、Kep1er、KISS OF LIFE、Whee Inの作品でプロデューサーやソングライターとともに制作に携わっていた。2024年10月にソロアーティストとしてデビューし、2025年2月にリリースした初EP『Meanwhile』は、韓国の外にも多くの注目を集めた。

長年にわたって他者のために曲を書いてきたアーティストにとって、『Paraglider』は次に進むごく自然な一歩に感じられる。結局、乱気流こそが要だったのだ。