カムバックコーナー
B1A4、CLOSE YOUR EYES、UNCHILD ほか
今週のおすすめをどうぞご覧ください。
今週のK-popリリースは、B1A4やNCT Dreamによる90年代風のノスタルジックなビート、CLOSE YOUR EYESのような2000年代サウンド、 VVSの初期2010年代のブリング感覚に対するオマージュ、そして対照的にデビューしたばかりのガールグループUNCHILDによる フレッシュで元気な第5世代トレンドの解釈まで、ほぼ15年におよぶ影響をひとつのプレイリストで味わえる構成になっています。
B1A4 - “Rock Paper Scissors”
結成15周年を迎えたベテラングループB1A4は、9枚目のミニアルバムSTEPとそのレトロ志向のタイトル曲「Rock Paper Scissors」でカムバックしました。 リズミカルなベース、明るいシンセ、グルーヴィーなドラムが特徴のダンスポップで、多くの90年代の影響を取り入れつつ現代的な感性と融合させています。 アルバムの楽曲のうちいくつかはメンバーCNUがプロデュースしており、CNUは長年にわたりB1A4のサウンドを牽引してきた存在で、 第2世代グループとして時代に合わせて進化し続ける役割を担っています。
CLOSE YOUR EYES - “POSE”
デビューからわずか1年で話題をさらった新人ボーイグループCLOSE YOUR EYESは、夢幻的なボーカルと2000年代風の洗練されたプロダクションで注目を集めています。 2026年最初のカムバックとなる「POSE」では、2000年代のヒップホップとR&Bに、ブラジルのBaile funkの要素をミックスしたミッド2000年代のグルーヴを響かせています。 結果として、聴く者に新しさとどこか懐かしさを同時に感じさせる中毒性のある跳ね感が生まれています。
JUNCHILD - “UNCHILD”
2020年のSTAYC以来、High Up Entertainmentから2組目のガールズグループとしてデビューした新人UNCHILDは、ファーストシングル「UNCHILD」で強烈な印象を残しています。 楽曲はエレクトロポップを基調に、ガレージ風のエッジーさやサイケデリックな要素を取り入れており、現在のガールズグループのトレンドから一線を画しています。 ただ騒がしいだけではなく、歌詞には恐怖を乗り越え、自信と活気を持って新しい経験に踏み出すというメッセージ性も込められています。
NCT WISH - “Ode to Love”
物議を醸した先行曲「Sticky」のあと、NCT Wishは「Ode to Love」で再びバブルガムポップの姿勢に戻ってきました。 サウンド面では、タイトル曲が1994年のヒット「Ode to My Family」(Irish alt-rockバンドThe Cranberries)のサンプルを取り入れています。 The Cranberriesはロックだけでなく、ジャングルポップ(60年代風のポップロック/インディーロックのサブジャンル)やドリームポップにも手を伸ばしており、 特にドリームポップの要素はNCT Wishの音世界に非常にマッチしています。遊び心があって高揚感のある「Ode to Love」は、甘くスパイシーでかわいらしさに溢れた一曲です。
VVS - “$TAY THE NIGHT”
2025年にデビューしたガールズグループVVSは、2016年〜2019年の定番K-pop曲を手掛けたプロデューサー集団として知られるMZMC Inc.のもとで結成された初のK-popグループです。 ただしVVSでは、同社がK-popのヒップホップ/R&B要素により重きを置きつつ、ところどころにポップのバリエーションを散りばめています。 最新シングル「$TAY THE NIGHT」は2010年代初頭のトラップの影響を色濃く受けており、メンバーのトレンディなラップパートの合間にしなやかなボーカルフックが配置されています。 グループ名にあるダイヤモンドの比喩を踏まえ、この曲は恋愛に寄り添うのではなく、ガールボスとして頂点を目指す姿勢を前面に押し出しています。