Comeback Corner

WayV, NCT 127, Hearts2Hearts & More

今週の注目作をチェック。

By Chyenne Tatum

ASTROのRockyによる夢見心地な楽曲や新人グループidnttの作品から、WayVとHearts2Heartsによるそれぞれ中国語・日本語を取り入れた楽曲まで、今週のK-POPリリースは夏らしさよりも、新しさと懐かしさのバランスをどう取るかに重きが置かれている。NCT 127も同様で、ヒップホップとロックを融合させた最新曲で、2年ぶりとなるアルバムに向けて勢いを高めている。


WayV - “Vision Wings”

冬のスペシャルアルバム『Eternal White』以来8か月ぶりに、中国人ボーイズグループWayVが最新EP『Vision Wings』と同名タイトル曲を携えて戻ってきた。今回のカムバックは、タイ出身メンバーのTenが4月にSM Entertainmentを離れて以来、グループとしては初めての新曲でもあるが、今もなお活動中のメンバーであることを踏まえると、WayVはまるで一歩も止まっていなかったかのようだ。サウンド面では、同グループはヒップホップ、R&B、さらにはEDMをより空気感のある形で表現することで知られているが、「Vision Wings」では、しばらく聴かれていなかったWayV本来の中国色が再び前面に出ている。中国の伝統楽器・古筝の旋律と、現代的なヒップホップのジャングルビートを融合させたこの曲は、単なるカムバックというより、WayVがかつて持っていたもの、そして今も持ち続けているものを再び呼び起こす、ひとつの節目のように感じられる。

NCT 127 - “Piñata”

NCT 127が前作をリリースしてからの2年間で、状況は大きく変わった。前回のリリース以降、グループの構成はかなり変化しただけでなく、主要なボーカリストのひとりであるDoyoungは現在兵役中だ。かつて8人組だったNCT 127は、今では5人組となったが、それで戦線離脱したわけではない。近日発売予定の7枚目のフルアルバム『BLINGY』からの最初のトラック映像では、クインテットが「Piñata」でロックの要素を取り入れ、ヒップホップサウンドを刷新している。エレキギターのリフ、ファンキーなベース、ブレイクビートのドラムを組み合わせたこの曲は、これまでの127の楽曲の多くよりも荒々しいトーンをすぐさま打ち出しつつ、NCTらしさの象徴でもある掛け声主体のフックもしっかりと押さえている。新体制になっても、127はやはり“neo”の最前線にいる。

Hearts2Hearts - “ICONIC HEART”

2月に「RUDE!」で再び大ヒットを飛ばし、最新の夏のカムバック曲「Lemon Tang」も発表したガールグループHearts2Heartsが、ついに「ICONIC HEART」で日本デビューを果たした。2025年のデビュー以来、8人組の彼女たちは、ハイエナジーなダンスグルーヴ、明るいハウスポップのシンセ、そして弾むような若々しいボーカルを軸に、グループならではのサウンドを築いてきた。「ICONIC HEART」でもその流れは続いているが、単に同じスタイルを繰り返すのではなく、さらに発展させている。Jersey Clubを取り入れたK-POPらしい要素や、future bass、bitpop、speed garageを盛り込みながら、Hearts2Heartsの核となるダンスポップに、紛れもないJ-POPの影響を融合。ヴィンテージ感と新鮮さが同居する、弾けるような一曲に仕上がっている。拡大し続ける彼女たちのディスコグラフィーの中でも、これはひときわ独立した一作だと言える。

Rocky (ASTRO) - “Fake It”

ASTROはしばらく通常のカムバックを行っていないものの、その空白期間の中でも、メンバー各自がソロ活動を通じて自分自身の存在感を着実に示してきた。そんな中で最新作を発表したのが、27歳のRockyによるR&B色の強いシングル「Fake It」だ。「じわじわと熱を帯びる、うねるような、ムーディーなグルーヴ」を特徴とするこの曲は、ソロ路線を選ぶ男性K-POPアイドルの間で人気を集めている、トレンド感のある男性ダンスポップに軸足を置いており、とりわけベテランTaeminのシグネチャースタイルを強く想起させる。ダークなシンセとRockyの催眠的で軽やかなボーカルが重なり合い、楽曲は現実離れした空気へと引き込まれていく。アルバムのテーマである叶わぬ恋、そして幻想と現実の間にある感情の境界にもぴったり合っている。まるで3分間の夢のシークエンスがそのまま形になったかのようで、何が本物で何がそうでないのか、判別が難しいほど絶妙な距離感を保っている。さらに、流れるようなダンスも加わることで、その印象は一層強まる。K-POPの大物たちによるカムバックが目白押しの今週にあっても、「Fake It」は決して侮れない一曲だ。

idntt - “Deep Dream”

今年もすでに折り返し地点を過ぎたが、新人ボーイズグループidnttは、シングルとミニアルバムを合わせてすでに5作を発表している。今回は、その大型プロジェクトの第3サブユニットitsnotoverが、ぼんやりとした質感のR&Bシングル「Deep Dream」で再登場した。現代R&Bをミニマルに解釈した曲だと説明される「Deep Dream」は、その名にふさわしく、柔らかな夢のようなメロディーと緩やかなテンポで、空気感のあるリスニング体験を生み出している。強めのボーカル処理が施されていても、それは曲の重低音とよく噛み合っており、居場所を見つけようとしているかのように重く転がっていく。そのおかげで、今の音楽業界にありがちな、曲が落ち着く前に急いで進み、終わってしまう流れとは対照的な、心地よい余白が生まれている。idnttの3つのサブユニット(unevermet、yesweare、itsnotover)のいずれも、今年すでに複数の強い作品を届けているが、まだ正式デビュー前なのだから、その上昇気流がこのまま続くことを願いたい。

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