By Hasan Beyaz
写真提供: BIGHIT MUSIC
BTSは『BTS World Tour 'ARIRANG'』の北米公演を、フロリダ州タンパのRaymond James Stadiumでの3夜連続の完売公演でスタートさせました。初週末だけで約190,000人を動員し、大陸への待望の復帰を飾りました。
タイミングの重みは大きいです。このツアーは、アルバムARIRANGのリリースに続くもので、同作はBillboard 200で初登場No.1を記録し、リードシングル「SWIM」も同時にBillboard Hot 100の首位に立ちました。そうしたチャートでの支配力があれば、ライトが最初にステージを照らす前から期待値は高まりがちですが、タンパはその期待に応えました。セットリストは新作を中心に、グループの幅広いカタログから選曲され、観客をステージの前に置くのではなくショーの中に取り込む360度のイン・ザ・ラウンド型ステージで披露されました。この演出により勢いは途切れず、曲間の移行も最小限に抑えられていました。
ARIRANGに貫かれる文化的な糸はステージ演出にも織り込まれていました。重要な場面で韓国の伝統的なモチーフや音響要素が顔を出し、しかしその夜もっとも心に響いたのは「Body to Body」のパートでした。伝統的な民謡「Arirang」の旋律がスタジアムに流れると、何千人ものファンが韓国語のサビを一緒に歌い上げ—アルバムの中心的主張を裏付ける瞬間になりました。つまり、特定の文化的アイデンティティに根ざした音楽であっても、その独自性を失わずに普遍的に響き得る、ということです。
このショーの影響はRaymond Jamesの枠を越えて広がりました。タンパの街自体が通常の会場対応を越えた形でこの出来事に巻き込まれ、空港では到着するファンを迎えるBTSをテーマにした展示が行われ、Old City Hallやいくつかの橋が週末に先立ってライトアップされるなど、市を挙げての参加が見られました。BTSのツアーが単にアリーナだけでなく、通過する都市そのものの姿を変える規模で行われていることを示す動きです。
北米公演は12地域・全31公演に及び、今後の公演地にはMexico City、Las Vegas、Toronto、Chicagoなどが含まれます。ツアーはLos AngelesのSoFi Stadiumでの4夜連続公演で締めくくられる予定で、タンパの手応えから判断するに、今年を代表するライブイベントのひとつになりそうです。