Big Ocean、中止されたツアーをこれまでで最もパーソナルなリリースへと変える

Big Ocean、中止されたツアーをこれまでで最もパーソナルなリリースへと変える

by Hasan Beyaz



Big OceanのEurope Tour 2026が始まる前に頓挫してしまったとき、グループがしたのは、ある意味もっとも自然なことだった。――その出来事について曲を書いたのだ。

5月19日リリースの「Make it up to you」は、待ちぼうけを食らうことになったファンたちにまっすぐ向けられた楽曲だ。メンバーのJiseok、PJ、Chanyeonが自ら歌詞を書き、そのパーソナルな思いは言葉の細部にも表れている。各地の都市名が登場し、現地の言葉のフレーズも織り込まれているため、影響を受けたそれぞれの国のリスナーは、自分たちの土地が反映されていると感じられる。ありきたりなカムバック曲になりかねなかったものを、手紙のような温度を持つ作品へと引き上げている。

音楽面では、このトラックでグループはGrammy Award-winning producerのFrankie Biggzと再びタッグを組んでいる。Frankie Biggzは、彼らの3rd mini album『THE GREATEST BATTLE』でも手がけた同じプロデューサーだ。アレンジは叙情的なピアノの旋律から始まり、やがてライブバンド・サウンドへと広がっていく。スラップベース、シンコペーションの効いたギター、きらめくシンセ、そして1970年代ディスコ・ファンクの土台が、現代的なcity-popの質感を通して鳴り響く。

このリリースに先立って、さらに珍しい試みも行われていた。5月17日、公式リリースの2日前に、Big OceanはEurope Tour 2026のチケット保有者限定で配信されたプライベートオンラインコンサートを開催した。現地時間午後3時に行われたクローズドな公演では、この曲が“実際に書かれた相手”の前で初めて披露され、その瞬間はより親密なものへと変わった。

「実際にそこに行くことはできなかったけれど、みなさんのことを考えない日はありませんでした」とグループは語る。「この曲は、“必ず戻ってくるし、そのぶん埋め合わせをする”という私たちからのメッセージです」

K-popにおける聴覚障がいの表現は、これまでほとんど見えないものだった。Big Oceanが、ツアー中止というロジスティクス上のハプニングを、これほど感情にまっすぐ届くリリースへと変えられることは、彼らの創作への自信と、ファンダムPADOが本当に求めているものを理解していることの表れだ。

「Make it up to you」は5月19日リリース。